純粋はちみつは、高品質とは限らない?いと難しい、「はちみつ」の定義
はちみつの定義って、色々あることをご存知でしたか?
いろいろな団体があり、それぞれが、それぞれの基準で「はちみつ」を定義しています。
はちみつとは、これこれこうである、と。
ただ、ちょっとうやむやな部分があったりして、混乱しがちでもあります。
ご自身がはちみつを使う目的に合わせて、賢くはちみつを購入&利用できるようにできるようになりましょう!
【事実】はちみつの様々な定義は、協会や団体によって違っている!
はちみつは、日本国内外で、たくさん販売がされていますよね。
それ故に、はちみつに関係する様々な協会や団体が設立されています。
消費者により正しくはちみつの種類を理解してもらって、はちみつを選んでもらうということをどの協会も団体も目指しているのですが、実際にはいろいろと異なる点があり、消費者が混乱するケースもあるかもしれません。
日本で流通しているはちみつに関して、定義している協会や団体は大きく下記2つになります。
①一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会
一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会では、表示及び品質検査を通じ、消費者が安心してはちみつを選べるよう努めております。
本協議会は、景品表示法第31条第1項の規定に基づき認定を受けたはちみつ類の表示に関する公正競争規約を効果的に運用することで、不当な顧客誘引の防止、消費者の自主的かつ合理的な商品選択に資すると共にはちみつ類の取引の公正化を図り、もって国民の食生活の向上とはちみつ業界の健全な発展に寄与することを目的とする自主規制団体です。
出典:https://honeykoutori.or.jp/
② CODEX(コーデックス)
正式にはコーデックス・アリメンタリウス(Codex Alimentarius)というラテン語からきた言葉で、食品規格という意味をもち、19世紀末のオーストリア・ハンガリー帝国でも使われたことがある伝統的な言葉です。
現在、世界的に通用する食品規格はこの規格だけで、これを普通コーデックス規格といっています。
1962年、国連の専門機関である国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で、国際的な食品規格をつくることが決められました。
出典:http://www.n-shokuei.jp/eisei/codex_sec01.html
諸外国では、CODEX(コーデックス)を批准しているため、CODEXに定められた規格に沿って、はちみつを出荷しているのですが、日本はCODEXを批准していません。
そのため、日本国内のはちみつに関する団体のなかでも、最も大きな団体である「一般社団全国はちみつ公正取引協議会」の「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」が日本においては、はちみつの規格のスタンダードとなっています。
しかし、自主規制として定められている規約ものであり、絶対にこの規約を守らなければならないというわけでもありません。
(ちょっともやッとしますね)
一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会の定める「はちみつ」とは?
はちみつ類の表示に関する公正競争規約を読んでみる!
公正競争規約における「はちみつ」とは、みつばちが植物の花蜜、植物の分泌物又は同分泌物を吸った他の昆虫の排出物を集め、巣に貯え、熟成した天然の甘味物質であって、特定の性状(特有の香味)を有し、また、別に定める組成基準に適合したものです。
具体的にはどのような基準になるのでしょうか?
性状:はちみつは、淡黄色、ないし暗褐色のシロップ状の液で特有の香味があり、結晶を生じることがある(採蜜源となる花の種類または保存条件によって結晶の遅速がはなはだしく異なる)
はっちっち
(2)この規約において「精製はちみつ」とははちみつから臭い、色などを取り除いたものであって、別表に定める組成基準に適合したものをいう。
はっちっち
(3)この規約において「加糖はちみつ」とは、はちみつに異性化糖液その他の糖類を加えたものであって、はちみつの含有量が重量百分比で60%以上のものをいう。
(4)この規約において、「巣はちみつ」とは、新しくつくられて幼虫のいない巣房にみつばちによって貯えられたはちみつで、巣全体又は一部を封入したまま販売されるものをいう。
(5)この規約において「巣はちみつ入りはちみつ」とははちみつに巣はちみつを加えたものをいう
(6)(1)の「はちみつ」には、精製はちみつ又はローヤルゼリー、花粉、香料、果汁もしくはビタミンを加えた物を含むものとする。
品名
ア (6)はちみつ及びはちみつに精製はちみつ又はローヤルゼリー、花粉、香料、果汁もしくはビタミンを添加したはちみつ類にあっては品名の前に添加した原材料の一般的な名称を表示すること
イ 複合原材料に占める重量比の原材料が5%未満の時は当該複合材料の記載を省略することができる
上記が一般社団全国はちみつ公正取引協議会が策定した「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」です。
購入の際に注意・理解してほしいこと
「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」に記載してあることを読み解き、はちみつを購入する際に注意・理解していただきたいことをまとめます。
私がこの規約上で気になるのは
(6)(1)の「はちみつ」には、精製はちみつ又はローヤルゼリー、花粉、香料、果汁もしくはビタミンを加えた物を含むものとする。
なんですよねぇ。
はっちっち
精製はちみつであれば、「精製はちみつ」と表示しなければならないはずなのですが、私はこれまでに一度も「精製はちみつ」と書かれたはちみつを店頭で見たことはないですね。
ただ、おそらくお安いはちみつの中には「精製はちみつ」が混ざっている可能性は大いにあります。
あなたが、純粋で健康に良いはちみつと思っているはちみつは、実は純粋な(感じの)色の、美味しそうに見えるはちみつ という可能性が大いにあるのですが、それはラベルからは読み取れないということなんです。
どこでどのように作られたかが分からないハチミツを購入する際には、私はあくまでも「甘味料として」割り切って購入することにしています。
もし、健康に少しでも良い効果を!と考えてはちみつを購入したい場合は、
どのように採蜜されたのかが、写真や映像をかくにんしたり、生産者や販売者からの話を聞いて納得できることが大切だと思います。
それから、今の時代、意外とインターネットでの購入もよいですよね。
養蜂場周辺の環境や、生産者の方の顔が見れるなど、どんどんお買い物に良い環境が整ってきましたね!聞きたければ、メールやチャット、SNSのDMで質問
ということで、CODEX(コーデックス)についても書きたかったのですが、長文になってしまったため、次回は海外の基準と輸入はちみつについて書いてみたいと思います。
お楽しみに!!
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