はちみつは、虫歯予防や口内炎といった、お口の健康を保つためにも有用であることをご存じですか?
甘いから、お砂糖と同じようにとらえられてしまいがちなはちみつですが、実はお口を健康にしてくれる効果があります。甘いので、お子さん(1歳以上)にも取り入れやすいので、ぜひお試しください。
はちみつが、虫歯予防になる
様々な研究で、はちみつが、口の中の細菌に対して効果を示すことや、歯石がつく予防に役立つことが報告されているのをご存じですか?
イギリスのグラスゴー大学の研究では、レンサ球菌感染症、歯垢と齲蝕、歯肉炎と口臭に対する蜂蜜の有用性が示されました。そのほか、ヨーロッパの大学などの研究でも同様の報告がされています。
また、虫歯だけではなく、例えばがんの治療中の口腔内の不快な様々な症状(放射線誘発性粘膜炎、口腔乾燥、創傷治癒不良)に対しても効果があることが報告されています。
はちみつに殺菌作用があることは、マヌカハニーなどが有名になったこともあり、たくさんの方が知っていると思いますが、殺菌作用のほか、バクテリアが作り出す「バイオフィルム」を壊す作用も確認されているようです。
微生物の集合体のことを指します。例えば、花瓶や水槽は水を変えないと微生物が集まってぬるぬるとしたものを作りますが、これもバイオフィルムの一種です。お口の中で言えば、最近が集まって作りだす「歯垢」がバイオフィルムにあたります。
口内炎にもはちみつが役立つ!
痛い口内炎。食べ物も食べれなくてつらいですよね。
また、歯ブラシが当たってしまって、歯を磨くにも勇気がいることもありますよね。
口内炎ができる原因は様々です。
ストレスや、疲れ、バランスの悪い食事、胃腸の不調などで起こる「アフタ性口内炎」
白い小さな丸いものが口の中にできるのがアフタ性口内炎です。
この口内炎になる割合が多いのではないでしょうか?
はちみつを食べると、副交感神経が優位となりリラックス作用が期待できます。
また、消化不要で吸収されるので、疲れているときにとても良いです。
はちみつに含まれている亜鉛やポリフェノールなどが胃腸に良いとされています。
また、先ほどの虫歯のところでご紹介したように、お口の中の細菌などをやっつけてくれる効果も期待できます。
ちょっとしみるかもしれませんが、直接ちょんと傷の上にのせる、それが大変な場合は、はちみつを敵量とかしたお水で口をゆすぐということでもよいと思います。
お口のトラブルには「はちみつ」をぜひ活用してみてくださいね!
はちみつの選択は、慎重に スーパーの安いはちみつにはご注意!
ここまで、はちみつがお口のトラブルに役立つ理由をお伝えしてきました。
この効果が期待できるのは、あくまでも「本物のはちみつ」を使ったときに限られます。
残念ながら、まだまだ日本には「シロップ入り」のはちみつが流通しているようです。
シロップというのは、お砂糖であったり、ぶどう糖果糖液糖、コーンシロップのようなものを指します。
これらが混じっていると、はちみつの効果は少なく、虫歯を誘発してしまったり、お口の健康にかえって悪い結果が出てしまう可能性もあります。
はちみつは、ぜひ信頼できる生産者さんのものを購入するようにしてくださいね!
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